前回のブログで、子どもたちの寂しさに手を当てるような対応が必要と綴りました。
では具体的にどうすることなのか?
考えてみたいと思います。
親御さんがよく言われる言葉に「あなたのためを思って言っているのよ」というものがあります。
私自身、両親からたびたび言われた言葉でもあります。
一方で「それくらい自分んでやりなさい」「それくらい自分で考えなさい」など、それに類した言葉もよく聞かれます。
これも私自身が言われてきた言葉です。
人と人との関係性には距離感というものがあります。
家族との距離感、友達との距離感、学校の先生との距離感、部活の先輩との距離感、などなど人間歓迎には遠近があるものです。
人間関係の距離感で言えば、「あなたのためを思って」は近く、「それくらい自分で」は遠い、という印象を受けがちですが、
それは遠い近いという量の問題ではなく、そもそも人間関係の質が違うのかもしれません。
遠い、近いという表現ではなく、関係性が薄いという表現が適切かもしれません。
「あなたのためを思って」という言葉も、「それくらい自分で」という言葉も、関心の矢印が子どもにではなく、自分に向いているのです。
だから、関係性が近いとか遠いではなく、希薄という表現が適当なのだと思います。
子どもはその関心の矢印が自分にではなく、親自身に向かっていることを敏感に察知して、
その寂しさを紛らわすために何かに依存したり、問題行動を起こして周囲の関心を自分に集めようとしたりするのはないでしょうか?
そのような振る舞いを通じて、子どもたちが訴えているもの、それは「こっちを見て!」という切実な願いだと私は考えます。
続きます。